高蛋白質な朝食のメリット

高蛋白質な朝食のメリット

日中を活発に健康的に過ごす為には、
朝食を食べることが重要なことはよく知られています。

一日の最初にエネルギー源=燃料を確保することで、その後よりアクティブに過ごせるのは当然といえば当然です。

ところが朝食の内容によっては、さらに大きなメリットがあるようです。

ある研究で、日常から朝食食べる習慣のない人たちが3つのグループに分かれ、

グループ①朝食を食べない

グループ②一般的な食事
    (パンケーキ:蛋白質19g、炭水化物95g、脂質7g)

グループ③高蛋白食
    (プロテイン入りパンケーキ:蛋白質49g、炭水化物62g、脂質7g)

とそれぞれ栄養素、特に蛋白質の含有量が異なる食事を食べてもらい、
その後1日それぞれのグループがどのように過ごすかを調査しました。
ちなみにグループ②と③はカロリー量は同じです。

すると下記ような結果となりました。

結果1:グループ③(高蛋白質食)は一日を通して空腹を感じにくく、
    昼食に食べた=選択した食事は他のグループより130kcal少なかった。

結果2:グループ①(朝食抜き)とグループ②(一般的な朝食)の一日を通じての
    空腹感と、昼食で食べた=選択した食事のカロリーは同じだった。

つまり高蛋白質食を朝食に食べた人たちは、一日を通じ空腹を感じにくく、結果として
その後に食べる食事もカロリーが少なくても満腹感を得られるようです。

ここで興味深いのは、朝食抜きグループと一般的な蛋白質量の食事を食べたグループで、
その後の空腹感に違いはなく、昼食に食べる食事のカロリー量は同等だった点です。

これはおそらく「インシュリン・パラドックス」という生理現象が原因だと考えられますが、「インシュリン・パラドックス」については別の記事で触れたいと思います。

また他の研究によると、
朝食に高蛋白質食を食べた人は、高炭水化物食を食べた人より認識機能や反応時間が改善されるモチベーションの高い状態が保たれるようです。これは蛋白質摂取により、脳や筋の神経伝達を高めるドーパミンやアセチルコリンといった物質が体内に増える為とのこと。
逆に高炭水化物食を食べると、セロトニンという鎮静作用のある物質が体内に増えるのでリラックスし、トレーニングや仕事には適さない状態になってしまいます。

以上の結果を踏まえると、

仕事のパフォーマンスやフィジカルパフォーマンスを高めたい人や、
体脂肪を減らし、除脂肪体重(筋肉)を増やしたい人は、
朝食にできるだけ蛋白質を多く含む食事を食べることをお薦めします。

逆に朝食を抜く、またはとりあえずエネルギー源として大量の糖分、炭水化物に偏った食事
は脳や筋肉のパフォーマンスを低下させるので避けるべきでしょう。

References

Gibson, E., Green, M. Nutritional Influences on Cognitive Function: Mechanisms of Susceptibility. Nutrition Research Reviews. 2002. 15, 169-206.
Leidy, J., Rcki, E. The Addition of a Protein-Rich Breakfast and its Effects on Acute Control and Food Intake in “Breakfast-Skipping” Adolescents. International Journal of Obesity. 2010. 34, 1125-1133..

2012年06月15日