コーチの学習の手助け

コーチの学習の手助け

みなさんこんにちは。

 

バイタルストレングスの藤野です。

 

今回はコーチの学習の手助けについてブログを書きたいと思います。

 

前々回のブログ前回のブログでは、コーチの学習機会とコーチ育成者の役割について述べました。

 

コーチが効率良く学習をするためには、学習者(コーチ)が積極的に学習に参加する必要があります。そのための方法として、ラーナー・センタードアプローチと問題解決型学習が最適であると言われています。

 

大人の学習者は以下の状況でもっとも良く学習すると言われています。

  1. 自身の経験と能力をよく把握しており、それらに対して省察が行われる場合
  2. 学習者が学習の必要性を認識しており、タスクが学習したい内容に関連している場合
  3. 学習者に学習の責任を持たせた場合
  4. ポジティブな環境が用意することで不安を取り除き、個々に合わせた挑戦を推奨する場合
  5. 学習者が学びたいと思うような方法がとられ、独特である場合
  6. 学習者が参加する機会が多く設けられており、その情報を自身のコンテキストで実行できる場合。
  7. 学習者が自身の学習に参加している場合
  8. 自信を得られるように成功体験とフィードバックが用意されている場合

 

コーチが効率良く学習するためには上記のような学習体験が行われる場が用意され、さらに前々回に紹介したコーチの学習機会(自主的学習と指導的学習)が、ほどよく織り交ぜられている必要があります。

 

コーチ学習の実際

一般的にコーチの学習においては、Formalな指導的学習(例:コーチアワードや学位)とInformalな指導的学習(例:クリニック、セミナー、カンファレンスなど)が実施されがちです。このような場合、クラスルームアプローチ(学校の授業のような形態)がとられますが、コーチは実践と他者との関わりを通して最も効率良く学習すると言われています。

 

このようにコーチの学習において、指導的学習は多く実行されているものの、自主的学習の機会は非常に少ないのが現実です。しかしながら、自主的学習はコーチの学習したいという意欲に大きく依存するのも事実です。

 

つまり、自主的学習が限られている現状では、コーチがよりよく学習するためには、コーチ育成者などを頼り、積極的に自主的学習を行う必要があると言えるでしょう。

 

これまで記載したような学習を通して、コーチの育成を促すことが、より良いコーチングを行うためには必要でしょう。また、コーチ自身も学習の重要性を理解し、積極的に学習の機会を求める必要があるでしょう。

 

藤野

2016年11月29日